Interview

株式会社バンダイ プロダクト保証部 三本松 真広 様

hullabalooでは、株式会社バンダイ様内で行われているワークショップの企画運営を実施しています。
この取り組みの発起人であり、社内外においてユニバーサルデザイン(以下UD)を推進されている三本松氏にインタビューを行いました。
(聴き手:hullabaloo代表 平原 礼奈)

「今より一歩」をスローガンに、学習会を立ち上げ

三本松氏
以下敬称略
バンダイでは、「今より一歩」をスローガンにUDを推進しています。
だれにとっても使いやすく楽しい商品をつくるためには、作り手の「意識の共有と知識の学習」から。そこで、約10年前に「UD研究会」を立ち上げ、1年間を1クールとしてUDの学習会を実施しています。
参加者は、プロダクト事業部内の全部門から各1名以上。弊社のプロダクト制作の中核を担う方々に参加してもらうことで、年間約7,000点生産している新しいプロダクトが生まれていく中で、それぞれに迅速にUDの視点が活かされると考えました。
「UD研究会」のメインプログラムは、体験を通じてUDを学び、それぞれが考え行動につなげていくことを目的とした「UD体験会」です。
2012年度よりhullabalooさんにこの「UD体験会」をお願いしています。

10年前からUD推進

平原
三本松さんとは10年ほど前に、UDの交流会でお会いしていたのですよね。そのときは名刺交換程度でしたが、同年代でUDを推進している人は少なかったので、とても記憶に残っています。
三本松
社内で「UD研究会」を立ち上げる構想を練っていた頃でした。
平原
入社当初からUDの企画をどんどん提案されていたとか。その頃私もUD関連の書籍を作ったり、多様性のある仲間も増えたりで、ライフワークとしてUDやダイバーシティを進めていきたいと思っていました。
三本松
月日が経ち、たまたまおもしろそうなイベントを見つけて参加したら、平原さんがやっていた(笑) 独立されていたとは知りませんでした。
平原
2012年のことです。独立と同時に、仲間と一緒に「ダイバーシティジャーニー」という多様性体感イベントを実施しました。ここで再び三本松さんとご縁がつながりました!

丁寧なヒアリングに、一緒に課題を解決してくれる予感

三本松
その頃、社内で進めている「UD体験会」も過渡期に入っていました。それまでの体験会では、障がい者疑似体験を行っていたのですが、不便さの共有だけでなく、もう一歩先の気づきを提供する必要性を感じていたのです。弊社はエンターテインメント企業ですから、研修も楽しくクリエイティブにしたい。そこで、平原さんに一度相談することにしました。
平原
ヒアリングにうかがって、三本松さんの目指されるUDは非常にハードルが高いなと(笑) けれど私自身、UDやダイバーシティを起点にして、新しいアイデアや魅力的な社会を発想するしくみをつくりたいと思って独立したのですから、わくわくしました。
それから、ヒアリングした課題を1つずつクリアにするための企画をつくっていきました。
三本松
これまで平原さんが培ってきた知識やネットワークのベースに加えて、バンダイの立場に立ってものごとを考えてくれたことが大きかったですね。平原さんだったら新しい何かを一緒に創り上げてくれそうだし、UDに対して感じている課題点が同じだったこともあり、2012年度の「UD体験会」をお願いすることに決めました。

参加者の反応をみながら練り上げる

平原
「UD体験会」は年4回の実施ですが、準備には何度も打合せを重ねました。1回ずつ分断して体験していただくのではなく、それぞれのストーリーのつながりを大切にしていましたし、参加される方の反応をもとに、次はどのようなアプローチをしたらより気づきを広げ深めることができるかと思いあぐねました。
三本松
お互い大変だったと思います(笑)
そのおかげで、UDの先にある価値や、参加者自身の感性を刺激することにまで気づきをつなげることができました。出席率もあがりましたし、プロダクトやサービスにも気づきが反映されていきました。
平原
皆さん真面目かつ楽しみながら参加してくださって、すぐに行動にうつされる。そのスピードの速さと思いの強さが御社の魅力だと感じました。私も毎回がとても楽みでした。

「UD体験会」が社内で表彰される

三本松
私自身は「UD体験会」が評価され、2012年度下期に部内で努力賞を受賞することができました。周囲のメンバーにとってもUDへの敷居が下がり、特別なことではなくて、これまでの企画開発の延長線上にあるものだという意識が芽生えたようにと思います。UDは人に言われてやるものではなく、参加者自身の人生に寄り添うものであるというアプローチができたのではないかと。
平原
三本松さんが表彰されたとき、心からうれしかったです!
三本松
2013年度も、引き続きhullabalooさんにお願いしています。1年目で良い基盤ができたので、今後はさらに具体的な行動にうつせることを目指しています。一緒に考える人がいるのは心強いし、頼りにしています!

株式会社バンダイ UDサークル

<バンダイさまが体験したオリジナルメニュー>

  • ■2012年度
    見えないから見えるもの / 聞こえないから聴こえるもの / 1感旅行 / 6感MIXジュース
  • ■2013年度
    ゆく道くる道-UDがよりそう人生- / 目を澄ます / 『U辞苑』づくり / 2020年UDオリンピックの旅